2009/11/17

データの入力と編集 2

以前紹介した「データの入力と編集」が分かりづらかったので,もう少し具体的に紹介します.ここでは Windows での R 環境として紹介します.


  1. 調査・実験データを Excel に長方形データフォーマットで入力.変数名を 1 行目に入力しておくこと.


  2. Excel で「オフィスボタン」>「名前を付けて保存」>「その他の形式」を選択.ファイルの種類で「CSV(カンマ区切り)」を選択.「保存」をクリック.ファイル名は仮に "sampledata" とする.互換性のない機能が含まれることに関するメッセージがでるので,「はい」をクリック.Excel の画面を閉じる.保存のダイアログがでるので,「いいえ」をクリック.


  3. R を起動して,R Console で,「ファイル」>「ディレクトリの変更」を選択し,さっきのファイルの保存フォルダを選択.これで作業フォルダを選択することになる.


  4. R Console で「sampledata<-read.csv("sampleset.csv",header=T)」とすると一行目を変数名として取り込み,残りをデータとして R にデータセット名 "sampledata" として取り込める.ためしに "sampledata" と入力するとデータの内容を表示する.


  5. R Console で,sampledata や sampledata[m] の表現でデータ全体や m 列目の統計量を求めることが可能.例えば平均値を求める場合,mean(sampledata) とすると各列の平均値を出力し(名義尺度の変数の場合は NA とでる),mean(sampledata[3]) とすると 3 列目の平均値のみが表示される.


  6. 結果はテキストで R Console に出力されるので,必要に応じてコピーして他のソフトにペーストする.グラフの場合は,メニューからファイル保存も可能.



参考までに.